イワナが教えてくれること

A TROUT in the MILK ミルクの中のイワナ

クレジット

2024年 4月 5日 (金)
アップリンク吉祥寺ほか
全国順次ロードショー

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    『ミルクの中のイワナ FILM BOOK』
    人は、何を道しるべに自然と関わり続けていけるのか。かつては幻とさえ言われた「イワナ」が人新生の時代に示すのは、絡まり合った私たちの姿と自然の新たな関係だった──本書は、映画『ミルクの中のイワナ』から新たなインタビューを再収録し、作品世界とテーマをひもとき深く考察するために編んだオールカラー公式フィルムブック。

    編集長には、川時間に浸かる雑誌『RIVER-WALK』の発行人である若林 輝と、旅雑誌の編集者である奥田祐也を副編集長に迎え、映画『ミルクの中のイワナ』にも出演し監修を務めた中村智幸や、イワナ研究の第一人者である東京大学 大気海洋研究所 森田健太郎 教授など、新たにインタビューを再収録し、魚との関わり方を深く再考するための公式フィルムブックがオールフルカラーで発売。アートディレクターには、数多くの展覧会や書籍のデザイン、雑誌『アイデア』での編集執筆など、編集とデザインに精通するグラフィックデザイナー 飯田将平が担当。

    <書誌情報> タイトル:ミルクの中のイワナ film book
    著者:Whole Universe Publications
    価格:1,650円 (本体1500円+税)
    発売:2024年4月5日
    仕様:80頁 / 4C / B5
    ISBN:978-4-9909159-4-0
    Cコード:C0076
    発行元・販売:一般社団法人 Whole Universe
    共同販売:RIVER-WALK

    <予約販売>
    Amazon https://amzn.asia/d/7y7ejQ0
    楽天ブックス https://books.rakuten.co.jp/rb/17831076/
    公式ストア https://trout-inthe-milk.stores.jp/
    *公式ウェブサイトでの注文には、特典付き
    映画『ミルクの中のイワナ』と、日本の伝統釣法「テンカラ」をブランドコンセプトに世界へ発信している「SOUTH2 WEST8」(サウスツー ウエストエイト)によるコラボレーションTシャツを劇場、ネペンテス系列各店、映画公式サイトにて発売する。 グラフィックには、映画タイトルにもなったヘンリー・デイヴィッド・ソローの言葉である「A TROUT IN THE MILK」と映像美の1シーンから着想得た2パターンでデザインされ、オリーブ、ブラックのカラーをラインナップ。素材には、環境に配慮したペットボトルを資源利用したリサイクル生地を使用し、高い吸水速乾性が特徴のポリエステル100%素材で、柔らかくドライな肌触りに加え、ストレスフリーな着用感にこだわり、タンユースやフィールドなどの幅広いシーンに対応。シルエットは、ルーズフィットに仕上げている。 SOUTH2 WEST8 x A TROUT IN THE MILK Tシャツ ¥9,900 (税込) 【発売日】: 2024年4月5日 【取り扱い店舗】 各上映劇場およびNEPENTHES系列各店にてリリース。 取り扱い店舗: SOUTH2 WEST8 SAPPORO (〒060-0062 北海道札幌市中央区南2条西8丁目2-1 TEL 011-280-7577 / shop@south2west8.com) NEPENTHES TOKYO (〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-44-1 TEL 03-3400-7227 / shop@nepenthes.co.jp) NEPENTHES OSAKA (〒550-0003 大阪府大阪市西区京町堀1-13-16 TEL 06-6446-9882 / oosaka@nepenthes.co.jp) NEPENTHES HAKATA (〒812-0025 福岡県福岡市博多区店屋町2-28 TEL 092-292-0579 / hakata@nepenthes.co.jp) NEPENTHES ONLINE STORE (https://onlinestore.nepenthes.co.jp/) 旅に暮らし、暮らしを旅するトラベルカルチャーマガジン『Coyote』 最新号 No.82「特集 安西水丸の教え」に連載中のFoxfire True to nature Vol.16に 映画『ミルクの中のイワナ』監督 坂本麻人のインタビューが掲載。 以下、公式サイトより抜粋 ●Foxfire True to nature Vol.16 自然に挑むのではなく、自然と共に生き、自然に対して真摯であること。表現者は自然の声に耳を傾け、生きる知恵を学ぶ。映画『ミルクの中のイワナ』の坂本麻人監督が本作を通して問う、自然と人間の新たな関係とは。 https://www.switch-store.net/SHOP/CO0082.html

    CCCアートラボによる≪Might Be Classics≫プロジェクト第3弾、渡辺志桜里 個展「BLUE」を2月23日(木・祝)より開催。環境保護と国家の関係を 「種」の視点から考察。

     

    渋谷広域圏においてにぎわいをつくることをめざし取り組みが始まった「まちづくり協定」。その一環としてCCCアートラボでは≪Might Be Classics≫プロジェクトを企画しています。2023年10月に続く第3弾は、現代美術家・渡辺志桜里 個展「BLUE」を、2月23日(木・祝)~3月10日(日)にかけて開催します。作品発表の期間中、2月29日(木)には渡辺志桜里と映画監督の坂本麻人によるトークセッションと、DJによるパーティを予定しています。

     

    現代美術家・渡辺志桜里は「種の保存法」に着目したインスタレーション作品《RED》を現在展覧中です(※)。《RED》は、「種の保存法」制定にあたって議論された中心的な生物をモチーフに、国家によって形作られた生態系がどのような未来を辿りうるのかを探る作品です。少子化が問題視される中、日本国民にとって「種の保存法」が内包しているナショナリズムとは何か、という観点において出産や生殖といった個人の身体に関わる問題を再考しています。

    そして今回、その作品の対になる展示として《BLUE》を、≪Might Be Classics≫プロジェクトの第3回として行います。《BLUE》では、1960年に日本に持ち込まれた特定外来魚・ブルーギルをモチーフに、人間の多様性の成立過程について考察しています。

    ※2024年3月10日(日)まで「百年後芸術祭 -いちかわ芸術祭」(千葉県誕生150周年記念いちかわ芸術祭実行委員会)にて開催。

     

    Might Be Classics#3 渡辺志桜里「BLUE」

    会期|2024年2月23日(金・祝)~3月10日(日)※月曜休廊

    トークイベント|2024年2月29日(木)

    会場|SACS(東京都渋谷区桜丘町16−12 桜丘フロントビル 1階)

    時間|19:00~20:00

    入場|無料

    企画制作|CCCアートラボ

    共催|東急不動産株式会社

    宣伝美術 | PRETEND

    機材協力 | エプソン販売株式会社

    協賛|中村酒造場

     

    詳しくは、https://www.ccc-artlab.jp/news/2024/02/7020/

    東京浅草の老舗フライフィッシング・ショップ「つるや釣具店」が主催する「つるやハンドクラフト展」が2/16~18に開催されます。そのなかでFoxfire企画のスペシャルコンテンツとして、各方面で活躍するパネリストを迎えてのシンポジウムを開催いたします。

    つるやハンドクラフト展 特別シンポジウム

    River of Dreams

    理想の川のフィジビリティ(実現可能性)presented by Foxfire


    釣りに行けば否応なく感じる、魚や川をめぐる状況の加速度的な悪化。それに対して自分は何ができるのだろう?多くのフライフィッシャーが抱いている、この「思い」と「問い」を、各方面で活動しているパネリスト、そしてフライフィッシャー仲間が多く集まる機会に、一緒に「深堀り」してみませんか? 

    誰よりも自然を観察し、自然のなかで創造的な遊びを楽しんでいるフライフィッシャーの皆さんが繋がれば、「禍を転じて福と為す」力強いビジョンがきっと描けるはずです。ぜひご参加をお願いします。

    【開催情報】
    開催日時:2024年2月17日(土) 14:00~15:00
    開催場所:東京都台東区花川戸2丁目6−5都立産業貿易センター台東館 7階南側展示ホール「つるやハンドクラフト展」内特設会場
    https://www.sanbo.metro.tokyo.lg.jp/taito/event/33474

    参加費:無料
    参加申込み:不要(座席先着順・30分前開場)

    【パネル発表】
    1 「外来藻類ミズワタクチビルケイソウの侵入と実態」
    佐藤成史(ライター・フォトグラファー)
    2 「川の推し活、始めてみませんか?」
    坪井潤一(国立研究開発法人水産研究・教育機構・水産技術研究所)
    3 「もつれた私たちをイワナが解くフィルムツアー」
    坂本麻人(映画『ミルクの中のイワナ』監督)

    ファシリテーター
    滝大輔(つり人社「Flyfisher」編集長)

    【つるやハンドクラフト展の詳細】
    つるや釣具店HP http://www.fly-tsuruya.co.jp/handcraft 

    【シンポジウム問い合わせ先】
    (株)ティムコ アウトドア部プロモーション担当・松下
    電話:03-5600-0141(部署直通)

    写真家・平野太呂、アートディレクター・中村圭介、ライター・村岡俊也による、水辺の同人誌『off the hook』第4号に、『ミルクの中のイワナ』監督 坂本麻人のエッセイ「シシとイワナ」が掲載。

     

    https://offthehookstore.stores.jp/

     

     

    「熱愛!サカナ図鑑 10 ~イワナ~」

    【釣りビジョン番組紹介】 サカナを愛する者が集まると話が止まらなくなる。普段交わることが少ない人たちが集い、サカナ愛に溢れたトークを繰り広げる。

    テーマは「渓流の王者」とも呼ばれるイワナ。 研究者・宮本幸太さん、映画監督・坂本麻人さん、フライフィッシャーマン・里見栄正さんをパネラーに招き、

    サカナ好きMC菅原正志が熱いイワナトークに火をつける!

    初回放送 2024年3月2日(土)

    出演者名 菅原 正志・宮本 幸太・坂本 麻人・里見 栄正

    ロケ地 釣りビジョン新宿スタジオ 対象魚 イワナ

     

    ・番組情報

    https://www.fishing-v.jp/program/program_data.php?pcd=6107260

    ・釣りビジョンVODで視聴する https://vod.fishing-v.jp/series/1116

     

TRAILER予告編

STORYあらすじ

地球上で最も多様な脊椎動物・イワナ

源流域で暮らす生態はいまだ謎が多く、神秘の魚といわれるイワナ。その生態系がいま危機に直面している。SDGsや生物多様性が声高に叫ばれる昨今、「種を守る」とはどういうことか、地域社会と環境をいかに保全するべきか、わたしたちはいま改めて考え直すときに来ている。研究者や漁業関係者、釣り人など立場を異にする人々の証言から浮き彫りになるのは、イワナを通して見えてくる未来の地球の姿である。深山幽谷の美しい映像と音楽に癒されながら、人間と自然の普遍的テーマが胸をうつ、全人類必見のサイエンスドキュメンタリー。

深山幽谷に息づく神秘の魚イワナをめぐる環境から問う自然と人間の新たな関係とは-

AWARDS受賞歴・正式出品

CAST出演者

DIRECTORディレクター

坂本麻人

監督・脚本・編集

坂本 麻人

大阪生まれ。東京在住。ドキュメンタリー映像作家。2023年公開のドキュメンタリー映画『ミルクの中のイワナ』の監督・プロデューサーとして活動。過去には、岩手県・遠野市を舞台に死生観をテーマにした映像作品『DIALOGUE WITH ANIMA』を監督し、またカルチュラル・スタディーズツアー「遠野巡灯篭木(トオノメグリトロゲ)」の総合演出、プロデューサーとして活動。アーティスト長谷川 愛の映像作品『Shared Baby』(森美術館「未来と芸術」展 出品)や市原えつこ『未来 SUSHI 研究者は語る』(森美術館「六本木クロッシング2022」展 出品)などの監督・監修を担当。

MUSIC劇伴

a-trout-in-the-milk-albumjaket

FILM BOOKパンフレット

filmbook

film book『ミルクの中のイワナ』

源流域で暮らす生態はいまだ謎が多く、神秘の魚といわれるイワナ。その生態系がいま危機に直面している。SDGsや生物多様性が声高に叫ばれる昨今、「種を守る」とはどういうことか、地域社会と環境をいかに保全するべきか、わたしたちはいま改めて考え直すときに来ている。研究者や漁業関係者、釣り人など立場を異にする人々の証言から浮き彫りになるのは、イワナを通して見えてくる未来の地球の姿である。深山幽谷の美しい映像と音楽に癒されながら、人間と自然の普遍的テーマが胸をうつ、全人類必見のサイエンスドキュメンタリー。

参考上代 ¥1,500 (税込)

COMMENTコメント

魚のイワナだけに限らず、イワナに関心を持つ人たちの発言を含めた、社会的な視野を含む良質のドキュメンタリーである。画面が淡々と流れていくのに、思わず引き込まれて、最後まで見てしまった。現代のわが国では、淡水産の生物は危機的な状況にある。とくにそうした危機意識のない人たちにも、ぜひ見ていただきたいと感じる。
養老孟司
(東京大学名誉教授)
ヤマトイワナが暮らす源流域。調査前になると、いつも不安にさいなまれる。魚たちは無事に暮らしているだろうか。モニタリング調査という名の保全活動を続けて20年になる。この間、乱獲、養殖魚の放流、河畔林の伐採、ゴミの放置など、予期せぬ出来事に翻弄されながらも、魚たちのためにできる限りのことはしてきた。生き物や彼らが暮らす環境を守り後世に伝えていく、と言えば聞こえはいいが、実際にやっていることは、負の影響を取り除くための作業にすぎないし、心が傷つけられることも多い。それだけに、この映画を見終わった後、心が救われた気がした。本作は生き物の保全活動に携わるすべての人に贈る賛歌である。
坪井潤一
(国研) 水産技術研究所 主任研究員)
清水流れる岩の隙間から何百年もこちらを見ている獣がいる。試されているのはいつだって我々なんだ。
平野太呂
(写真家)
川は流れる。その流れは土や石を海へと運ぶ。運ばれた水にはたくさんの山の微生物も含まれている。海は太陽の熱を借りて水蒸気をつくり、雲をつくりだす。雲は雨を降らせ、その雨が山へと染み込んでいく。土や石は雨を濾過する。そしてふたたび川となって流れていく。 川も海も流れ続け、動き続けている。イワナもまたその両地を巡り、泳ぎ続ける。 イワナを釣り、食べ、自らの血肉とすることは、川や海、土や石をも体内に取り込むことだ。 風土を喰らい、風土として生きる。この映画は、そのように生きていくための作法に関するいくつかの手がかりを、愛しながら食らうという矛盾とともに生きるための術を、私たちに教えてくれる。
大小島真木
(アーティスト)
人の「営み」は、生き物のかたちに決定的に影響を与えてしまう。私たちが普段食べているものを見ればすぐにわかる。渓流で釣りをしなければ、ほとんど出会うことのないイワナでも同じだった。その事実から目を逸らさずに、動きながら考えている人たちがいて、この映画は彼らの「営み」を映している。イワナと人。それらを取り巻くもの。どうしてこうなってしまったのか?こんがらがった疑問を整理することから始まる、今。この映画は、転換点になろうとする熱い意志を伝播する「営み」だった。
村岡俊也
(ノンフィクションライター)
わたしは、釣りに係わる事業を生業としていることから、釣り人と接する機会が数多くあります。釣りは、魚という生命体と一本の糸でつながり対話をします。それをリアルなフィールドで毎年シーズンを通して行います。それゆえ、釣り人は、フィールドの僅かな変化に対して、最初に感じとることができる存在でもあるのですね。本作はイワナにフォーカスした作品ですが、そんな釣り人の目線からアプローチしています。イワナを通じて、環境が抱える課題だけでなく、社会全体の在り方にも気づきを与えてくれます。また、映像から伝わるイワナの美しさに引き込まれる方も多いことでしょう。すでに海外でも数多くの受賞をしていますが、全世界に影響を与えるパワーのある作品といえます。

酒井誠一(株式会社ティムコ 代表取締役社長)
日本列島各地の山と海をつなぎ、毛細血管のように分岐して流れる無数の川。そこには古来より、イワナという神秘の魚が生息してきた。この映画は、人びとの身体を列島の風土とつなぐ、このイワナという種に捧げられている。イワナはその多様な条件に適応しながら、驚異的な生命の多様性をあらわにしつつ、各地の人びとの生活を支えてきた。この映画はその多様性が損なわれつつある現代にあって、複数種の生命にとって真に重要なものとは何かという問題を、見事に映し出している。坂本監督は、科学者・釣り人・漁協関係者という三者のイワナにまつわる実践を撮影することによって、日本列島を舞台とするマルチ・スピーシーズ映像民族誌の傑作を生み出した。各地の風土や異種の時間と絡まり合う「複数種」の現実が、ここには透徹して描き出されている。
石倉敏明
(人類学者/秋田公立美術大学准教授)
イワナという生物の不思議さから立ち上がる生態系の魅力が、ひとりひとりのインタビュイーの熱とともに伝わってくる。現代日本における河川環境保全という一筋縄で解決できない「厄介な問題」を巡る、かれら当事者たちそれぞれの向き合い方が紐解かれることによって、「誰も悪者にしない」という坂本麻人監督の複雑さを抱きしめる哲学が体に浸透してくる。そして、作中の森田健太郎先生の「イワナの生き様を守りたい」という言葉は、わたしたち人間の生き様もまた、イワナや川や山との関わり方に懸かっているのだという事実を指し示している。『ミルクの中のイワナ』は、自然と人間の世界を二項対立で切り分けず、一つの絡まり合いとして捉えるための認識を醸成するだろう。
ドミニク・チェン
(Ferment Media Research)
食らうものと食らわれるもの、その関係性は一見すると非対称なものに見える。たとえば、食らうものとはつねに強者であり、食らわれるものとはつねに弱者である、という風に。しかし、何かを食らうことは、同時にその何かに巣食われることでもある。実際に私が食べたものは私の肉体の一部になる。これは私の肉体が食べたものによって部分的に占領されているということに他ならない。この視点に立ったとき、食らうものと食らわれるものとの非対称な関係はたちまち、ある種の共食い関係として描き直されることになる。本作が焦点を当てているのは人間とイワナ、釣るものと釣られるものとの関係だ。本作には多くイワナに取り憑かれたものたちが登場するが、彼らツリキチたちのまなざしを経由することで、その関係の非対称性についてもまた、イワナを釣るものはそのイワナによって操られるものである、という風に描き直すことができるかもしれない。操るの語源は綾(糸)を吊(釣)ること、つまり糸釣りにあると言われる。河を回遊するイワナと、その鱗が水面に伸ばす虹色の光の糸に釣られてイワナを釣りつづける人間たちが織りなす、奇怪な綾。その共釣り関係において、行為の主客は必ずしも明確ではない。釣りという営みが一方的な簒奪行為ではなく、それ自体が生態系に深く埋め込まれた営みであるということは、本作において紹介されているイワナとカマドウマとハリガネムシの分かち難い共生―寄生関係からも窺い知れる通りだ。やがてその奇怪な綾は、幾重にも絡まりあい、複雑にもつれながら、山河全体へと波及していくことだろう。本作はイワナを起点にその巨大なる華厳を心地よく描き出した快作だ。
辻陽介
(編集者/アーティスト)
“Daisuke Tanabe and Yosi Horikawa have made a beautiful score to what looks like an impressive film. I can’t wait to see the visuals merge with this gorgeous music.”
Sam Valenti IV
(The founder of Ghostly International)
イワナの卵
A TROUT in the MILK ミルクの中のイワナ

監督・脚本・編集 : 坂本麻人
プロデューサー : 坂本麻人 , 武田俊 
共同プロデューサー : 塚田有那
監修:中村智幸

音楽:『A TROUT IN THE MILK』
DAISUKE TANABE &
YOSI HORIKAWA

撮影:田中 和也、山口 雄太郎
撮影アシスタント:藤川 歩来
水中映像:足立 聡, 知来 要, 草川 城樹,坂本 麻人
アニメーション:坂本 麻人
イラストレーター:藤岡美和
パンフレット編集長:若林 輝 副編集長:奥田裕也
アートディレクター&デザイン : 飯田将平

配給:一般社団法人 Whole Universe
制作プロダクション:THE LIGHT SOURCE